手元に置きたい!おすすめの辞典・事典
『読書のいずみ』委員&読者スタッフSelection
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▼特集「知の宝庫~図鑑・辞典・事典~」記事一覧
スタッフがおすすめする、学びの場面で手元に置いておくと便利な辞典&事典をご紹介。
それぞれの使い方・推しポイントも必見ですよ!
- 倉方秀憲・他=編
『プチ・ロワイヤル仏和辞典
第5版 小型版』
旺文社/定価4,180円(税込)購入はこちら > フランス語を大学3年まで履修した際に使用し、初学者が出会うような単語は引きやすく、また例文や熟語が豊富で助かりました。さらに、発音記号とともにカタカナが書いてあり発音で悩みません。付録として文法解説などが付いているため、文法書としても使用できました。紙の質もよく、私はこの辞書のめくり具合も好きです。
(木村壮一)
- 日本国語大辞典第二版編集委員会・
小学館国語辞典編集部=編
『日本国語大辞典』
小学館/定価(各)16,500円(税込)購入はこちら > 国文学を学ぶ学生の必携辞典。これなしに文学研究は始まらないといっても過言ではない。全14巻を誇る日本で最大の国語辞典。「こ」から始まる某辞典などとは比較にならない規模。部屋に並べた時の光景は壮観の一言。知的水準を1ランクアップできる。
(古本拓輝)
- 吉田欣吾=編
『パスポート初級
フィンランド語辞典』
白水社/定価4,950円(税込)購入はこちら > まず装丁が素敵です! 外箱は白を背景に水色の「フィンランド語」の文字、そして木の絵。「森と湖」を想起させる静謐なデザイン。辞書の表紙はネイビーブルー。美しい文様の鍵と錠(?)のようなイラストが描かれています。中身も豊富な例文、文法も学べる付録など充実! 書体は独特な丸みがありまるで童話のような雰囲気。
(徳岡柚月)
- 笠間影印叢刊刊行会=編
『字典かな――
写本をよむ楽しみ[新装版]』
笠間書院/定価858円(税込)購入はこちら > 平仮名のくずし字が五十音順で字源別に紹介されています。中世文学のゼミに参加していた時に愛用していました。付録に古典の著名な写本などが例示されており、翻刻(活字起こし)を見ながら読み解く練習もできます。コンパクトで見やすいので、「くずし字に興味がある!」という方が最初に手に取るのに最適な一冊だと思います。
(三好一葉)
- KAGAMI & Co.
『笑える日本語辞典
辞書ではわからないニッポン』
講談社/定価1,100円(税込)購入はこちら > 「嬉しい」や「うるさい」など私たちが何気なく使っている日本語。それについての使い方、また由来について面白おかしく、時に(いつも?)皮肉も交えて解説している。「ほんと?」と疑うようなトンデモな解説もあるが、読んでみるとなかなか考えられていて骨のある辞書である。イラストも意地悪風で味がある。
(後藤万由子)
- 飯間浩明=監修、252%=絵
『気持ちを表すことばの辞典』
ナツメ社/定価1,540円(税込)購入はこちら > かわいいイラストとともに感情を表すことばについて学ぶことができる辞典。『三省堂国語辞典』の編集委員の方が監修しているため、読みやすさだけでなく正確さも兼ね備えている。感情、行動、体の部位、色など様々な項目で分けられているため目的のことばと一緒に、新たなことばとも出会えるかも。
(力武麗子)
- 三省堂編修所=編
『コンサイス
カタカナ語辞典第5版』
三省堂/定価3,630円(税込)購入はこちら > 卒業論文のテーマとして外来語を研究するのに使っています。キウイフルーツの語源は実の形が鳥のキーウィに似ていること、というように、意味だけでなく単語の成り立ちについても詳しい辞典です。使い始めてから、普段使われている日本や外国のことばの意味がどのようにできるのか、興味をもって考えるようになりました。。
(小古井遥香)
- アンジェラ・アッカーマン+
ベッカ・パグリッシ〈滝本杏奈=訳〉
『場面設定類語辞典』
フィルムアート社/定価3,300円(税込)購入はこちら > 日常的な場所で私たちは何を感じているのか、それぞれの場所で得られる感覚が五感に分けて列挙されています。著者がカナダやアメリカに暮らしているため、教会や農業祭など、日本では見られないような場面のことも解説されていました。描写を学ぶのはもちろん、外国の日常を垣間見る点でも、おもしろく読めると思います。
(小古井遥香)
- 佐伯仁志、大村敦志、荒木尚志
『ポケット六法 令和5年版』
有斐閣/定価2,200円(税込)購入はこちら > 法学部生の必需品「六法」。書き込みをしている人、使い過ぎで表紙がボロボロの人、ここで紹介した出版社以外の六法を使っている人、持ち主の個性が出て面白いです。難点は、サイズの大きさと毎年法律が改正されること。授業中はタブレットで条文を見たり、入学年度の版を4年間使用し続けたりする人もいるようです。
(光野康平)
- 和田英松〈所功=校訂〉
『新訂 官職要解』
講談社学術文庫/定価1,617円(税込)購入はこちら > 時代ものの漫画やドラマで「御息所って何?」「弾正とか刑部とかって何??」と気になったことはありませんか。この本は飛鳥時代から江戸時代までの、宮中や後宮、武家や僧などの官職について、史書や文学作品を引用しながら解説した一冊。ぱらぱら眺めているだけでも楽しく、創作にも役立つこと請け合いです。
(三好一葉)
- 岩城卓二 ほか編著
『論点・日本史学』
ミネルヴァ書房/定価3,960円(税込)購入はこちら > 古代から近現代まで、日本史学の最前線に立つ研究者たちがキーワードごとに「議論の背景」「論点」を紹介している。どのようなテーマが、どういった切り口で研究されているか知ることができる。ぱらぱらと読むのも楽しいし、関心のあるテーマが見つかった時に開いて、議論の状況や参考文献について調べることもある。
(齊藤ゆずか)
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