西田悠夏さん
西田悠夏さん(以下、西田さん):
うちの子は高校3年生で部活は引退しましたが、現役の頃は、部活と勉強の切り替えを自分でしっかりやっていたように思います。体を動かすことで、勉強へも集中できていたようです。
志賀さやかさん
志賀さやかさん(以下、志賀さん):
上の息子は部活に励むあまり、家に帰ると疲れ切って寝てしまう毎日で。高校3年生で引退しても「やっていなかったことが多すぎて、どこから手をつけていいか分からない」状態のまま受験に臨みました。その姿を見ていた高校1年生の娘も、やはり部活から帰ると疲れて寝てしまうことが多いのですが、同じ失敗を繰り返さないよう、勉強するように話をしています。
岩田亜貴さん
岩田亜貴さん(以下、岩田さん):
高校2年生の娘は、勉強も部活も両立して頑張っていると親としては思っています。夏休みは部活動が忙しい中、7月中に学校の課題をかなり進めて、8月は自分のペースで勉強と部活を両立していました。2年生の夏休みには大学のオープンキャンパスに行くように高校から言われていて、同志社大学にも行って学食を食べて喜んでいましたね。自分が行きたい学部を探りながら、彼女なりに両立をしていると思います。
林磨利子さん
林磨利子さん(以下、林さん):
うちの娘は高校3年生で、サッカー部のマネージャーをしていました。家では集中できないタイプで、部活が終わった後は必ず塾の自習室に行っていました。今は朝、塾の自習室が開くまでの時間は飲食店で勉強をして、それから塾に向かうなど、自分なりに集中できる環境を見つけて工夫しているようです。
原田沙織さん
原田沙織さん(以下、原田さん):
高校3年生の息子はテニス部で、5月に部活を引退して、勉強に真剣に取り組むようになったのは最近です。私立大学の入試制度は複雑で、スケジュール管理が大変だなと感じています。姉のときは推薦で決まったので楽でしたが、息子は最後の最後まで頑張ることになりそうです。
室田邦博さん
室田邦博さん(以下、室田さん):
高校3年生の息子は水泳部でしたが、それほど厳しくなかったようで、両立はできていたと思います。下にいる高校1年生の息子は、帰宅すると寝てしまっていますね。
今村かおりさん
今村かおりさん(以下、今村さん):
高校2年生の息子は陸上部で、炎天下での練習でかなり疲れて帰ってきます。朝5時に起きて勉強するなど、自分の中でリズムを作って両立をしているようです。学校では、先生が教室を開放してくださるので、そこで勉強させてもらうこともあります。
岸本亜紀さん
岸本亜紀さん(以下、岸本さん):
高校2年生の娘はソフトボール部に入っています。人数が少なく、他の高校との合同チームで活動しているのですが、他校の先輩たちの受験勉強に励む姿を間近で見られているようです。「受験ってこうやるんだ」「この先輩は塾で、この先輩は学校で勉強している」と、勉強の仕方も先輩から教えてもらえて、良かったなと思っています。
西田さん:
受験の申し込みを忘れないかなど、初歩的なミスが心配です。子どもの勉強の仕方では心配していませんが、部活を引退して勉強一本になった今、エネルギーを発散する場がなくなって体調を崩してしまわないかという点が気がかりですね。
志賀さん:
まだ1年生なので、本格的に考えるのはこれからです。先日、三者面談で「高校2年生には行きたい学部を決められるように、1年生の間に準備してください」と先生から言われました。本人の人生なので、できるだけ主体的に考えてほしいと思っています。
岩田さん:
正直なところ、私が大学入試についていけていないので、これから情報を集めていこうと思っています。
林さん:
心配はたくさんあります。上の子の大学受験を一度経験していますが、私が共通テストの意味など分からない中で、本人が理解して進めてくれていました。複雑で自分自身が理解できていない部分があることに不安を感じて、勉強しなければいけないと思っています。お金のことも心配で、下の子が進学すると大学生が2人になり、さらに下の子もいるので、奨学金なども含めて夫と話し合っているところです。
原田さん:
私も皆さんと全く同じ心配をしています。
室田さん:
受験の仕方が多様化していて、志望校が一つに決まっていれば良いのですが、「こことここで迷っている」という状況だと、親としてどうサポートすれば良いのか難しいと感じます。
今村さん:
上の子がこの春大学に入学したので流れは少し分かりますが、下の子はまだ進路の方向性が定まっていません。自分で調べてくるのですが、学校からは2年生のうちに決めるように言われており、どうフォローしていけば良いのか悩んでいます。
岸本さん:
少し前まで娘はやりたいことが決まっていなかったのですが、最近になって見つかりました。シンプルに目標に進めるので気持ちがスッキリしたようで、今はほっとしています。中学校の受験のときはあっという間に時間が過ぎて、「もっと良い方法があったのでは」と後悔したり、時間についていけない部分があったので、今回は少しでも余裕を持って準備を進めたいです。
西田さん:
まずは学部でその学問をしっかり勉強してほしいというのが一番です。一人暮らしをすることになった場合、大学が生活面でどこまでフォローしてくれるのかという点にも期待したいです。
志賀さん:
「この大学に入れば良い就職ができる」ということよりも、大学の4年間で自分の興味のあることを見つけて、やってほしいと思っています。仕事や将来につながらなくても、「この大学に通って良かった」と思えるような生活を送ってくれたら、親としては支援のし甲斐があるなと思います。
岩田さん:
娘は「哲学を学びたい」と言っています。親心としては社会人としてどのような進路があるのか心配でしたが、本人が選んだ道なので応援したいです。大学の就職サポートがしっかりしているとお聞きして、少し安心しました。
林さん:
娘には取得したい資格があるので、大学がその資格取得のためにどこまでサポートしてくれるかに注目しています。卒業後に「私はこの大学を出たんだ」と胸を張って言えるような、誇りを持てる大学に進んでほしいですね。
原田さん:
就職先も大事ですが、入学してから「合わなかった」という話を聞きますので、オープンキャンパスなどで事前にしっかり話を聞くことが大切だと思います。子ども自身にはとにかく、楽しい大学生活を送ってほしいです。
室田さん:
息子は芸術系の新しい学部に興味を持っています。応援したい気持ちはありますが、新しい学部で実績がないため、親としては少し不安もありますね。
今村さん:
うちの子は理工学部に進みたいようですが、その学部の中での方向性が定まっていません。大学院に進むとなると6年間通うことになり、未知の世界で不安もあります。本人が選んだ道なのでしっかりサポートしながら、楽しい大学生活を送ってほしいです。
岸本さん:
娘が中学生の頃は1から10まで話してくれたのが、高校に入ってから学校での出来事をあまり話してくれなくなりました。それは学校生活が本当に楽しくて、エネルギーをそちらで使い切っているからだと分かりました。それくらい今、青春しているので、大学でも今以上に楽しく過ごしてくれたら良いなと思っています。
西田さん:
体調管理と食事ですね。食が元々細いので、一人暮らしになると食べなくなってしまうんじゃないかと。食生活の乱れが体調に影響すると思うので、そこが心配です。
志賀さん:
心配なことは何もありません。むしろ、一人暮らしで大失敗してほしいと思っています。夫は料理をしたことがない状態で一人暮らしを始め、栄養失調になった経験があるそうですが、そうした失敗も人生の糧になるはずです。
林さん:
上の娘が一人暮らしをしているのですが、防犯面がとても気になりました。家を決めるときも駅から近いほうが良いなど必死で調べましたし、ドアが開くと音が鳴る装置を取り付けたり、アルバイトをすると言っているので防犯ベルを持たせたりしています。