読んで一言

特集「はじめよう読書マラソン」記事一覧

 
読者アンケートで寄せられた、心に残った作品をご紹介します。
 

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
汐見夏衛/スターツ出版文庫
定価781円(税込)購入はこちら > 2023年ごろに映画化もされたこちらの作品。特攻隊の隊員の少年と現代からタイムスリップした少女との恋物語。戦時中ということもあり幸せいっぱい! とはいきませんが、その時代に生きる人々も今の私たちと同じように食事を楽しみ、おしゃべりし、笑い合い……戦時下の不条理、戦争という大きな壁。恋愛だけでなくこのような社会の暗い側面も感じる作品です。
 映像もいいですが、文章特有の味わいもぜひ味わってみてほしいです!

(神奈川大学1年/あんまん


『N』
道尾秀介/集英社文庫
定価990円(税込)購入はこちら > 「六話のうち、好きな順番で読める」という小説の限界に挑戦したような本。どれから読んでも良く、読んだ順番によってそれぞれ異なる感動や驚きがある。他の人とどんな順番で読んだか、感想を話し合ってみたいと思った。

(大阪大学/トロイの木馬

 

『決定版 カフカ短編集』
フランツ・カフカ<頭木弘樹=訳>/新潮文庫
定価781円(税込)購入はこちら > カフカが不条理文学の名手として知られる所以が分かりやすい一冊だと思います。『火夫』、『流刑地にて』などの有名作品はもちろん、『父の気がかり』などは『変身』に対する理解を深めるためにも必読だと感じました。

(和歌山県立医科大学1年/hakadesu


『蜜蜂と遠雷 上・下』
恩田陸/幻冬舎文庫
定価(各)924円(税込)購入はこちら > 表紙の美しさと、「直木賞&本屋大賞、奇跡のW受賞!」という謳い文句に釣られ手にとった本。日本で開催される国際ピアノコンクールに出場する4人のピアニストの物語だ。私は音楽には疎く、当然ピアノコンクールなどを聴きに行ったことはない。しかし著者である恩田陸さんの圧倒的な洗練された表現でたちまちクラシック音楽が流れる。あたかもコンクールを聴きに行っている感覚になり、また自分がピアニストとして演奏しているようにも感じる。なぜ世界に音楽が生まれ、音楽が後世に継承されているのか、分かった気がする。

(名古屋大学2年/あきとあゆ

 

『ゲーテはすべてを言った』
鈴木結生/朝日新聞出版
定価1,760円(税込)購入はこちら > 現役大学院生の芥川賞受賞作だったので読んでみましたが、作者の知識量に圧倒されました。ゲーテを読んだことのない私にはこの小説の深部は理解できていないのだろうと思いつつも、主人公がゲーテの言葉を探す様子を一緒になぞって面白く読めました。

(島根大学1年/ちっぴー


『神のロジック』
西澤保彦/コスミック文庫
定価726円(税込)購入はこちら > 生まれた場所がバラバラな生徒たちが集められ集団生活をしている。皆それぞれに自分の置かれた環境に疑問を抱きながらも誰もその答えを知らない。一体彼らは何の目的であつめられているのか? その真実を知った途端に見えていた世界は180度ひっくり返ること間違いなし。

(岡山大学1年/ささき

 

『月まで三キロ』
伊与原新/新潮文庫
定価781円(税込)購入はこちら > 「人間は立ち直れるって、科学は証明してくれる。」と帯に書かれた言葉に惹かれ購入しました。出てくる登場人物は何かしら心に悩みを抱えていますが、科学をストーリーとして自分の境遇に重ねると不思議と救われたような気持ちになります。そんなふうに科学を素敵な物語に仕上げてしまう伊与原さんは本当にすごいと思います。

(東京海洋大学3年/くろうさぎ


『気骨の判決』
清永聡/新潮新書
定価748円(税込)購入はこちら > とてもたくさんのことを考えさせられる作品だった。世の中の状況がどうであれ、事案を法律に照らして正しく判断するという姿勢を示していくことが大切で、そうしてこそ国民一人一人が少しでも安心して、希望をもって生きられると感じた。法学を学ぶ人でなくとも、おすすめの一冊。

(上智大学1年/ななみ

 

『クリティカル・ワード 文学理論』
三原芳秋・渡邊英理・鵜戸聡 編/フィルムアート社
定価2,420円(税込)購入はこちら > 文学理論の概説的な授業で先生がお勧めされていた一冊でした。文学の理論的研究のあらましがテーマごとに比較的やさしく解説されていて、初学者の自分も楽しめる入門書でした。

(東北大学3年/あし


『彼女たちの場合は 上・下』
江國香織/集英社文庫
定価(各)704円(税込)購入はこちら > 若いときは突拍子もないことをしたくなります。その突拍子もないことは、周りにいる大人たちから非難されます。僕もずっと、目的を持たずに何かを行おうとする自分はおかしいのか、と悩んできました。これはそんな人たちに送る本です。江國香織が僕を肯定してくれました。出会えてよかった本。

(京都芸術大学大学院/原光弘)

 

『同志少女よ、敵を撃て』
逢坂冬馬/ハヤカワ文庫JA
定価1,375円(税込)購入はこちら > とても若いのに、戦場で人の命を奪う。そして大切な人の命が奪われる。そうして身についた必要以上に大人びた精神に悲しくなった。戦場は男が行くもの、女性は家庭に残るものというイメージがあるかもしれない。しかし、そのイメージを覆し戦争が巻き込むものの大きさを感じさせられる一冊だ。ぜひ読んでほしい。

(名古屋市立大学1年/しょう


『さるのこしかけ』
さくらももこ/集英社文庫
定価880円(税込)購入はこちら > さくらももこのエッセイ。人生の中で起こること全てがハプニングだらけ。それが日本を代表する『ちびまる子ちゃん』の原型になっていることは言うまでもない。日常を切り取って面白おかしく表現できることが魅力的。

(宮崎公立大学3年/今冨紗来)

 
※斜体の投稿者名表記は、ペンネームです。

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