読書の本棚 青い本大集合!!
〜読者アンケートから〜

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読書の本棚 青い本大集合!!〜読者アンケートから〜

今回は、読書のみなさんに本棚にある青い本を紹介してもらいました。たまたま買った本が青色だった、綺麗なブルーに惹かれて購入した、表紙のようにさわやかな物語で勇気をもらった‥‥‥etc.、そんな思い出のある「青い本」は、あなたの本棚にもありませんか?


岩崎夏海
『もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

新潮文庫/本体550円+税


私の高校には野球部がなく、野球部のマネージャーに憧れて読み始めました。しかし読んでいくうちに自分の部活にも活かせる知識が多くあることに気づき、最終的には部活の参考書状態でした。この本は普通に読んでも凄く面白いし、何か新しく始めたい人にもオススメしたいです。

(愛知教育大学 えっぐ


M.M.ドッジ〈石井桃子=訳〉
『銀のスケート ハンス・ブリンカーの物語』
岩波少年文庫/本体880円+税


小学校中学年のクリスマスプレゼントに、家族からもらった本です。当時の私はスケートに憧れて、自宅の廊下を靴下で滑るなど、今考えれば危険なことをしていました。

(津田塾大学 あんみつ


佐藤多佳子
『一瞬の風になれ』
講談社文庫/本体①600円+税②640円+税③820円+税


中学の時に出会って私の価値観を上向きに変えてくれた一冊。フレッシュな気持ちになります。

(金沢大学 はる


Ellery Queen
The Greek Coffin Mystery
Penguin Books/本体3,680円+税


どうしても英語で読んでみたく、アメリカから取り寄せたその本は表紙だけでなく裏表紙も小口も全て真っ青でした。こんな素敵な装丁なのかと、その本が届いたときすごく興奮したことを覚えています。

(お茶の水女子大学 よりと


阿部智里
『弥栄の烏』
文藝春秋/本体1,500円+税


高校の夏休みに、1人で東京の文藝春秋まで行き、発売記念イベントに参加しました。いざご本人を前にすると、緊張して上手くお話しできませんでしたが、一緒に撮っていただいた写真とサイン本は宝物です。衝撃的な内容はもちろん、大切な思い出が詰まった特別な本です。

(お茶の水女子大学 


東野圭吾
『素敵な日本人 東野圭吾短編集』
光文社/本体1,300円+税


受験期の息抜きに読んでいました。短編集なので隙間時間に読むにはぴったりでした。感動やほっこりする話が多くて良かったです。

(立命館大学 イナバ


宮沢賢治
『新編銀河鉄道の夜』
新潮文庫/本体430円+税


本屋で見たとき、宮沢賢治にハマった小学生の頃を思い出して購入した。大学生になってから読むと、賢治の印象ががらりと変わった。2018年のプレミアムカバーで、藍色地に銀色の題字がおしゃれ!

(名古屋大学 シエル


上橋菜穂子
『虚空の旅人 軽装版』
偕成社/本体900円+税


数少ない蔵書の中から、なんとかブルー系の表紙の本を発見。上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズ4作目の本作。初めて読んだ時、体の底からブクブクと泡がのぼってくるような感覚があった。それぐらい面白い。

(奈良女子大学 玉綱


三浦しをん
『愛なき世界』
中央公論新社/本体1,600円+税


2年前の冬にインフルエンザの予防接種を受けに行った際、お供に持っていった記憶があります(笑)。三浦しをんさんのお話は温かくて穏やかで、安心しますね。

(徳島大学 ちりすーぷ


住野よる
『また、同じ夢を見ていた』
双葉文庫/本体657円+税


女の子と猫が、自分たちの町と空を眺めているとてもきれいな表紙の本です。いくつかのふしぎな出会いと別れを経験し成長していく主人公の姿に優しい勇気をもらいました。

(京都大学 ネコノヒゲ


本谷有希子
『生きてるだけで、愛。』
新潮社/本体1,300円+税


ハートが飾られた北斎の画の表紙が印象的で、ジャケ買いしました。単行本の表紙はブルー、文庫判はピンク色。どちらも可愛い。主人公は躁鬱で過眠で引きこもり。しんどい設定で、同棲相手も救いの神というにはいまひとつな存在。読んでいて暗くなりそうだが、そんなことはない。モノローグと人々のかけ合いがおもしろく、終始楽しく読める。

(一橋大学大学院 冷え性


リサ・ジェノヴァ〈古屋美登里=訳〉
『静かなアリス』
講談社/本体1,700円+税


若年性アルツハイマー病にかかった主人公が徐々に進行していく病に戸惑いながらも、家族と共に懸命に生きる姿を丁寧に描いた作品です。臨場感があり、あっという間に物語に引き込まれます。

(慶應義塾大学 ぽぽ


北杜夫
『どくとるマンボウ航海記』
新潮文庫/本体460円+税


ブルー系の表紙で真っ先に思いついたのがこの本でした。水産庁の漁業調査船に著者が乗り込んで世界を旅します。訪れた先の様々な風土や文化、人々の気質などが細かくユーモラスに描写されていて、まるで自分自身が実際に世界を旅しているような気持になり、とても楽しかったという記憶があります。この本のおかげで海外に対する興味がわいてきました。 世界を自分の目で見て旅する。大学生の今なら思う存分できることだと思うのでやってみようと思います。

(横浜国立大学 CITY


辻村深月
『凍りのくじら』
講談社文庫/本体800円+税


中学生の時に本屋さんで平積みされた本書に出逢った。表紙の青い海とクジラのイラストの美しさに惹かれて購入。ちなみに背表紙も青である。主人公である女子高生の理帆子は、美人で器用で頭がいいため友達も多いが、その実、冷めた目で彼らを観察している。当時の自分は、彼女の考え方に共感し、とても惹かれた。辻村作品なだけに、ミステリ要素も含まれており、その種明かしの部分がとても好きで、今でも人間関係に疲れた時にはその部分を読み返す。辻村深月のドラえもんへの愛が溢れる一冊でもあり、そういう意味でも青が似合う作品。

(京都工芸繊維大学 やもり


『新潮』2017年4月号
新潮社/本体907円+税


私の本棚の奥から発掘された本です。又吉直樹さんの「劇場」が一挙掲載され、書店で売り切れ続出で、なかなか手に入らなかった号です。当時これを病院の売店で見つけて、「売り切れちゃうから!」と母に買ってもらいました。その時の母が簡単に物を買ってくれるのが不思議でした。というのも母はあまり物を買ってくれることはなかったので、私は母がそれを買ってくれた理由を妄想し震えました。その日は病院には頭痛が続くからとMRI検査をしに来たのですが、母と医師の方が何やら話していたのを思い出し、もしかして重大な病気が見つかったから母は優しいのかもしれない、と絶望しました。しかし、医師は「頭を使いすぎですね」と冗談みたいなことを私に告げました。呆然としながら、「母もたまには優しいのだ」と思ったのを覚えています。

(法政大学 Ace Tea。


窪美澄
『よるのふくらみ』
新潮文庫/本体550円+税


先輩からプレゼントしてもらった本。性の熱狂や葛藤がかかれている。臨場感もすさまじく、興味深い。

(岡山大学 武田

 
※斜体の投稿者名は、ペンネームです。


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