読書記録のカタチ
~読者アンケートから~

特集「日記」記事一覧

 
 読書記録は、本にまつわる情報とともに読んだときの気持ちなども書き込む、ある種日記のようなもの。今回は特集テーマの「日記」つながりで、読者のみなさんに読書記録事情を伺いました。
 

つける派<紙(ノート)型>

私は、読んで心に響いた一文を抜き出し、無印良品の小さなノートに書き写しています。人生に疲れてしまった時に読み返し、その一文に出会った時の衝撃と感動を思い出します。読み返すと、どんよりしていた視界が少しクリアになります。

(関西学院大学3回生 赤ちゃん運転手
 
 

ミドリの「MDノート」を使っています。一冊につき見開き1ページを使うようにしています。左側には、その本のイメージにあったデザインでスクラップを作っています。右側には自分の感想を書き込むようにしています。また、最初の方のページには目次を作り、いつ、何冊読んだかわかるようにしています。

(高知大学3回生 林檎
 
 

はがきサイズの小さい用紙に感想や好きな登場人物について書いています。ノートではなく、1枚1枚の用紙だと、イラストなども丁寧に書くことができるので気に入っています。

(お茶の水女子大学2年 バースデーケーキ
 
 

読書マラソンに参加する前からA6サイズのノートに読んだ日付、著者、書名、出版社(レーベル)を記録している。自分が何を読んできたのかという関心の変遷を辿れるし、そこから次に何を読むべきかがはっきりするため、記録を付けていなかった時分に比べて、自分の読書の位置付けがつかめるようになったのが理由である。ちなみに、A6サイズのノートを使っているのは、文庫判と同じサイズで本棚にぴったり収まるから。

(宇都宮大学4年 鈴木恭哉)
 
 

読書記録は、読んだ本のタイトルを書く程度には付けています。友達におすすめする際に引っ張りやすいのもありますし、自分の読書体験の形成過程も振り返られるので楽しいです。

(東北大学 Tap)
 
 

ツール:紙の手帳。
思ったことを思ったまま書き込めるから。wordなど電子媒体で書くとどうしても気負って書評のようになってしまって、自分の生の気持ちを書き損ねるので。

(早稲田大学3年 にいなな
 
 

書くためのノートは存在している。これまで本について語り合った方々に比べるとどうも私は他者より記憶する読書ができない人間であると判明した。よって、内容や直後の読後感を記録するようになった。「良い本だったな、また読みたいな」と本を閉じたはずがその良さを語れないことやおすすめを聞かれた時の説得力にもどかしさを感じるから、記録するようになった。確かに読んだのだから、感じたのだから足跡を残したいという思いから始めた。

(同志社大学 小魚
 
 
 

つける派<デジタル型>

読んだ本の題名と日付をExcelで記録している。後から読み返すと過去の自分を振り返るきっかけとなるので続けている。

(千葉大学2年 ゆでひじき
 
 

読書マラソンに参加したころ、長期間読書から離れた時期があると、感想を書いて提出するだけでは何を読んだか、どれくらい読んだかを忘れてしまうと思った。そこで読了日とタイトル、著者と一言コメントをExcelに記録している。検索機能で作品や作家をすぐに探せるので便利。

(電気通信大学4年 かなで
 
 

『izumi』を読んで「読書マラソン」というものがあると知り、Wordで読書記録をつけ始めました。累計冊数、題名、著者名、出版社、感想を書く表をテンプレートとして作っておき、そこに記録しています。たいてい感想の部分が読んで考えたことや考察などでとても長くなってしまうので、それを要約して読書マラソンのコメントカードに書いています。日記は三日坊主になってしまうのですが、読書記録は生協利用券がかかっているのでこまめに続けられています(笑)。

(お茶の水女子大学3年 三木香花)
 
 

アプリ「読書メーター」を愛用しています。安直ではありますが、読んだ冊数とページ数がグラフで視覚化されるのはモチベーションになりますし、感想を他の人に読んでもらえるのも楽しいです。

(千葉大学4年 kirin
 
 

「ブクログ」というスマホアプリを使っています。紙に書いていこうと思ったこともありましたが、手間がかかるので続きませんでした。アプリなら、読みたい本や持っている本も登録できるため、なかなか便利です。

(京都大学1回生 レヂデント
 
 

「記録」という名前のアプリを使用しています。本だけでなく、映画やアニメなどカテゴリーを分けて、1つのアプリで記録することができます。
 以前は紙のノートに記録していましたが、使用していたノートが廃盤になってしまい、それを機にアプリへ移行しました。

(山口大学4回生 ぶぅ助
 
 

スマホのアプリ「記録|読書も映画も」。シンプルで無駄のないデザインがとても心地よい。
 読書記録だけでなく映画記録もできるし、本のタイトルを入力すると、自動で本の表紙がサムネイルとして表示されるところが、嬉しいポイント。
 そして記録だけでなく、「集計」や「個人的ベスト」などの機能もあって、定期的にアプリを開くのが楽しくなる。

(金城学院大学4年 ズボラサンショウウオ
 
 
 

つけない派

そもそも読書記録という概念がなかった、つけたいと思ったことがない、つける理由を見出せない、つける時間をつくれない、習慣化する自信がない、面倒、忘れてしまう、良い本(面白い本)はつけなくても忘れない、といった読者もちらほら。つけない派のご意見も読めば納得!
 
 

読書は心の中で変遷して行くことを味わうものであるし、その時々の心に沿った書物や作者を選ぶものであるから。

(松山大学 福田昇)
 
 

読書マラソンや、心に響いた言葉のメモはつけているが、読書記録は行なっていない。いつ、どのような本を読んで、どう思ったかを記録するというより、その時の自分に一番響く一文に出会えたらもうそれだけでいいと思うから、記録の必要はないと感じる。

(弘前大学2年 小泉佳峰)
 
 

以前は借りた本でもう一度読みたいと思った本をスマホのメモ機能に書いていましたが、読書後の余韻に浸っているうちに書かなくなり挫折しました。

(同志社女子大学4回生 あーさん
 
 

ノートに読書記録をつけていましたが挫折しました。最初は軽く感想を書いておこうくらいの気持ちだったのですが、書き始めると30分〜1時間くらい平気で熱い想いをノートにしたためるようになり……。時間がかかるのでそのうち書かなくなってしまいました。

(東京農工大学4年 トヨチ
 
 

読んだ本を本棚に並べることで、どんな本を読んだかは把握している。日記形式で記録をとるなら、次の本を読みたい派。

(大阪教育大学4回生 ときお
 
 

小学生の時に一度つけてみたことがあったが、その本から得た驚きや興奮を言葉にするには自分の語彙力が足りなくて、嫌になってやめてしまった。

(大阪大学1回生 K.S.
 
 

つけない理由は、本を読んでの感想をうまく言語化することが難しいため、続けるハードルが高いからです。読書日記をつけようと思うと、この本から得たものを、言語化しなければならないという気持ちになってしまうのでつけていません。

(琉球大学4年 miu
 
 

※斜体の投稿者名はペンネームです。

 
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