大学生協事業連合
東4地区FS事業部
管理栄養士 高橋 亮子
この間いくつもの災害を経験している私達にとって、災害時の対策を考えておくことはもはや常識だと言っていいかもしれません。
被災時には食事どころではないと思う学生さんもいるかもしれませんが、食事をすることは生命を維持するためにとても大切なことです。
日頃から災害時の食について考え、常に食料を備蓄しておくことは、被災時に生き抜く力に直結するものと思います。
ぜひ、日常生活でも災害時レシピを取り入れていただければと思います。
今回の災害時レシピ第2弾も災害時(非常時)を想定して策定した第1弾の5つのルールに基づいて提案しています。特に今回はガスや水道、電気などのライフラインが使えなくなっても簡単に調理が出来る、カセットコンロを使用したポリ袋調理を多く提案しているのが特長です。
実際に調理を行っていただいた学生さんが試食の際に「美味しい♪」と言って残さず食べていた姿を見てとても嬉しく感じました。
災害時こそ簡単なものであってもおいしい食事は「生きる力、元気の素」になるものと思うからです。
そして学生さんの調理・試食後のコメントの中に今回私が意図した以上の素晴らしい災害時レシピへのおすすめの言葉が散りばめられていますのでぜひお読みいただき、今回のレシピを活用いただければ幸いです。
食材・調味料をポリ袋に入れて、お湯を沸かしたお鍋に入れて調理する方法のことを言います。
空気を抜いて封をすることで、加熱すると真空に近い状態になるので、短時間で旨味や栄養を逃すことなく調理することが出来ます。
ポリ袋調理は、お湯の中に入れて調理するので、熱に強いポリ袋であることが必須です。
市販のおにぎりを海苔とご飯に分ける。
器にご飯の部分と塩昆布を入れ、ほぐす。
お湯を沸かし、2に注ぐ。
上からおにぎりの海苔をちぎってのせ、更に小口切りにした万能葱をのせる。
じゃがりこの半分量をカップに残し、蓋を半分はがし、カップの1/4くらいまでお湯を注ぐ。
蓋をして3分程度待つ。全体が浸るようにし、柔らかくなったら蓋を外し、混ぜる。
2が冷めたら、5mm角に切ったハムと小口切りにしたきゅうり、マヨネーズを加えよく混ぜる。
器に盛り付け、上からブラックペッパーを振る。
キャベツ、人参は千切りに、万能葱は小口切りにする。
ボウルに小麦粉、水、卵、ソースを加えて混ぜる。
2にキャベツ、人参、万能葱、イカ姿フライを加え、さっくり混ぜる。
3をサラダ油を敷いたフライパンで弱火で両面焼く。
焼きあがったらクッキングペーパーに包み、ワンハンドで食べられるようにする。
きゅうりは斜め薄切りにする。
器に1と塩昆布、ごま油を入れて混ぜる。 ※きゅうりの代わりにその時にある野菜(キャベツ、レタス、トマト、大根、白菜等)でも。
切り干し大根は器に入れ、お湯をかけてもどし、水で洗った後、絞ってざく切りにしておく。
ボウルに1とミックスビーンズを入れ、カンタン酢を加え混ぜ合わせる。
器に盛り付ける。