大学生協事業連合
東4地区FS事業部
管理栄養士 高橋 亮子
この間いくつもの災害を経験している私達にとって、災害時の対策を考えておくことはもはや常識だと言っていいかもしれません。
被災時には食事どころではないと思う学生さんもいるかもしれませんが、食事をすることは生命を維持するためにとても大切なことです。
日頃から災害時の食について考え、常に食料を備蓄しておくことは、被災時に生き抜く力に直結するものと思います。
ぜひ、日常生活でも災害時レシピを取り入れていただければと思います。
今回の災害時レシピ第2弾も災害時(非常時)を想定して策定した第1弾の5つのルールに基づいて提案しています。特に今回はガスや水道、電気などのライフラインが使えなくなっても簡単に調理が出来る、カセットコンロを使用したポリ袋調理を多く提案しているのが特長です。
実際に調理を行っていただいた学生さんが試食の際に「美味しい♪」と言って残さず食べていた姿を見てとても嬉しく感じました。
災害時こそ簡単なものであってもおいしい食事は「生きる力、元気の素」になるものと思うからです。
そして学生さんの調理・試食後のコメントの中に今回私が意図した以上の素晴らしい災害時レシピへのおすすめの言葉が散りばめられていますのでぜひお読みいただき、今回のレシピを活用いただければ幸いです。
食材・調味料をポリ袋に入れて、お湯を沸かしたお鍋に入れて調理する方法のことを言います。
空気を抜いて封をすることで、加熱すると真空に近い状態になるので、短時間で旨味や栄養を逃すことなく調理することが出来ます。
ポリ袋調理は、お湯の中に入れて調理するので、熱に強いポリ袋であることが必須です。
鍋に米を入れ、分量の水を入れる。(無洗米は水を節約出来る。)
蓋をして強火にかける。7~8分で鍋の中でぷくぷくと音がし、小さな泡が出てくる。沸騰したら火を弱火に。蓋は開けないようにする。
弱火にして10分経過したら火を止めて10分蒸らす。まだ水分が残っている場合は1,2分弱火にかけ、中を確認する。
ポリ袋を三重にし、材料を入れ、もみながら混ぜ、袋の上部をしばる。
鍋底に皿を敷いた鍋に水を入れ火にかけ、沸騰したら、1を入れ、15分煮る。
袋から取り出したら適当な大きさに切り分ける。
缶づめを食べるのが久々すぎて、開け方にも迷ってしまいました。
この前の台風の時、スーパーでカップ麺やパンは売り切れていたけれど、缶詰はたくさん残っていました。私も含め、人々の間には、缶詰を買っておこうという意識はあまりないのかなと思いますが、その分、災害直前にも買えて、しかも使いやすいし長もちするという、とても便利なものだなと改めて思いました。
とても簡単なものだったので、ふだんのごはんで活用したいと思います。
じゃがいも、人参は小さめの乱切りにし、玉葱は1cmの角切りにする。
ポリ袋を3重にし、1とコーン缶、ツナ缶、シチュールウ、水を入れ、全体をなじませ 空気を抜いて口を結ぶ。
沸騰した鍋に入れて約20分加熱し、取り出す。
器に盛り、ドライパセリを上から適量振る。
茄子、玉葱は1cmの角切りにする。
ポリ袋を三重にし、1.挽肉、カレールウ、水を入れ、袋をもんで、全体をなじませる。
空気を抜いて、袋の口をしばる。
鍋に湯を沸かし、袋を沈めて20分間蓋をして湯煎する。
火を止めて5分程蒸らす。
カレー皿にご飯を盛り、5をかけ、ドライパセリを上から振る。
ポークランチョンミートは1cmの角切りにしておく。
ジップロックに材料全てを入れ、密封する。
お湯を沸かし、鍋底にジップロックが直接触れないように皿を敷き、その上に2を入れる。
30分程茹でる。
出来上がりの半量をお皿に盛り付ける。
ポリ袋を三重に重ね、その中に万能葱以外の材料を全て入れ、なるべく空気を抜き上の方で結ぶ。
鍋に1/3程度の水を張り、お皿を敷いた鍋に1を入れ、蓋をして火をつけ、沸騰したら中火にし、約15分間加熱する。
1/3量をお皿に盛り、上から小口切りにした万能葱を振る。
※とろみ粉が別添えの場合はそれも袋に入れて調理して下さい。