大学生協事業連合
東4地区FS事業部
管理栄養士 高橋 亮子
これまで提案を行ってきました災害時レシピ第1弾、第2弾共に多くの方にアクセスいただいていることに対して感謝すると同時にとても嬉しく思います。いつ災害が起こってもおかしくない状況の中で、災害時の「食」について関心を持つ方が多いことの表れだと感じています。
災害がいざ起きると、電気・ガス・水道などのライフラインが途絶えたり、交通機関が使えなくなったりする為、食料や水の確保が難しくなります。災害に備えて乾物や缶詰、常温保存が可能な食品や野菜、また非常時に役立つ調理用具を備えておくことが重要になります。
今回はカセットコンロを使用したポリ袋調理を中心に、火を使わない調理、保温機能のあるスープジャーを使用した調理も取り入れております。また災害時に貴重な水を出来るだけ使わずに済むような調理グッズ(キッチンバサミ、ピーラー、使い捨て手袋、クッキングシート、アルミホイル、ポリ袋)も意識的に使用しています。学生さんも是非ごれらの調理グッズについても備えていただき、普段から活用していただければと思います。
今回も実際に調理・試食を行っていただいた皆さんから、私も気付くことのなかった学生さん目線での素晴らしいおすすめの言葉が散りばめられていますので、ぜひお読みいただき、第3弾の災害時レシピをご活用いただければ幸いです。
食材・調味料をポリ袋に入れて、お湯を沸かしたお鍋に入れて調理する方法のことを言います。
空気を抜いて封をすることで、加熱すると真空に近い状態になるので、短時間で旨味や栄養を逃すことなく調理することが出来ます。
ポリ袋調理は、お湯の中に入れて調理するので、熱に強いポリ袋であることが必須です。
※高密度ポリエチレン製のポリ袋(パカッと開封できる調理用袋(25㎝×39㎝)50枚入り使用)
※クッキングシート(クックパーフライパン用ホイル(25cm×7m)使用)
※スープジャーは容量300mlのものを使用
春雨は長い場合はキッチンばさみで半分に切り、人参はせん切りにする。
春雨、人参、コーン、カットわかめを高密度ポリエチレン製のポリ袋に入れ、水を加える。(材料が浸るくらい)
空気を抜きながらねじり上げ、袋の開口部近くで結ぶ。
底に耐熱性の皿を敷き、湯を沸かした鍋の中に3を入れて、火が通るまで約2分加熱する。
4の水分を切り、粗熱がとれたらマヨネーズ、カンタン酢を加え混ぜ合わせる。
器に盛り付ける。
ピーマンはキッチンばさみでヘタの部分を切り落とし、種をとり、縦半分に切る。
ポリ袋の中に1を細切りにして入れる。
2になめ茸、白ごまを加え、ポリ袋の外からもみ混ぜる。
器に盛り付ける。
※15分程度味をなじませてから食べること。
ポリ袋に卵と牛乳、砂糖を入れてよくもみ混ぜ、4等分にカットした食パンを入れて浸す。
フライパンを火にかけクッキングシートを敷いて、浸した食パンをポリ袋から取り出して並べ、蓋をしてやや弱い中火で両面をゆっくり焼く。
皿にとり、フルーツを添え、ケーキ用シロップをかける。
高密度ポリエチレン製のポリ袋の中に卵を割って入れ、外からよくもみ混ぜる。
1に牛乳、砂糖を加えて、よく振り混ぜる。
空気を抜きながらねじり上げ、袋の開口部近くで結ぶ。
底に耐熱性の皿を敷き、湯を沸かした鍋の中に3を入れて、固まるまで約10分弱火で加熱する。
器にとりわけ、粗熱をとる。
フルーツを添え、フルーツ缶の汁は好みで加える。
豚肉は一口大に切り、野菜は早く煮えるように薄く切る。
高密度ポリエチレン製のポリ袋の中に豚肉と長葱以外の野菜を入れ、よく混ぜる。
2に水と味噌を加える。
空気を抜きながらねじり上げ、袋の開口部近くで結ぶ。
底に耐熱性の皿を敷き、湯を沸かした鍋の中に4を入れて、野菜が柔らかくなるまで15分程度加熱する。
汁椀に盛り、上から小口切りにした長葱をのせる。
人参、玉葱、ベーコンは1cm角に切り、鍋に入れる。
1にカットトマト、ミックスビーンズ、コンソメ、水を入れて野菜が柔らかくなるまで煮る。
塩胡椒で味をととのえる。
器に盛り、パセリを振る。