「Campus Life」vol.63

CONTENTS

【特 集】
学生のこころとからだの安全のために、
「いま」できることとは…

~コロナ禍に挑む大学改革~

Close up Data 最近の注目データ/学生は「いま」何に困っている?

Leader's Voice
[東京経済大学]岡本 英男 学長
コロナ禍に挑む大学改革

学生のこころとからだの安全のために、
「いま」できることとは…
座談会/東京大学編

学生のこころとからだの安全のために、
「いま」できることとは…
実践対策レポート/島根大学編

いつでも学生の“もしも”に備えられる大学生協共済へ
今、求められる大学の新型コロナ対策とは?
学生のこころとからだの健康・安全を守るために
[大阪大学]杉田 義郎 名誉教授

【特別連載】2019年度 大学生協 理事長・専務理事セミナー記念講演[第3回]
「国際的競争力のある大学を目指して」
[早稲田大学]田中 愛治 総長

大学生協が「いま」を考える
学生の「食べる」を支援する
[梅光学院大学]カフェレストラン Pane di Vita(パーネ ディ ヴィータ)

Campus Life SCOPE
[長崎大学]河野 茂学長から学内に向け発令された「健康宣言」!

CL TOPICS(弘前大学、東京農業大学、宮城大学、長崎県立大学)

Campus Life REPORT
(「大学生アンケート」から見えてきた学生を取り巻く“3つの危機”)

キャンパスの逸品(東京経済大学)

「消えないCampus Life」


全国大学生活協同組合連合会
生源寺 眞一 会長理事
(福島大学食農学類教授・
食農学類長)

全国大学生活協同組合連合会
生源寺 眞一 会長理事
(福島大学食農学類教授・食農学類長)

 後期が始まった。都市部を中心に引き続き遠隔授業のみという大学も多い。学生の皆さんはオンラインで授業を聴講し、頻繁にレポートを作成するなど、長時間にわたって画面とにらめっこになる。同級生やサークル仲間と言葉を交わすこともない。こんな毎日が続くことで、食事が不規則になるケースもあるだろう。栄養のバランスも気にしながら惣菜を選んでいた生協の食堂を思い起こしている人もいるに違いない。身近な便利さという意味では、専門書から若者向けの雑誌に至るまで、気軽に手にすることができる学内の書店の存在も大きかった。

 Campus Lifeが消えた。こう表現してもよいほど、大学の構内は静まり返っている。その背後には、こころとからだの不調を抱え込む若者が少なくないに違いない。対面式の授業が行われ、サークル活動などが可能な大学においても、いわゆる三密を避けるために、さまざまな制約が課されることになる。

学生の行動にもチェックが入る。中には構内の居心地の悪さに戸惑いを感じることもあるに違いない。Campus Lifeが変わったことで心身に変調をきたすケースも視野に入れておく必要がある。

 大学生協の仲間として何ができるのか。今回の増刊号の特集では、そんな観点から具体的な取り組みを含めて考えてみることにした。人と人の交流の場としての生協。具体的な経験からのアドバイスを手にすることができる生協。難しい問題を背負い込んだ仲間を皆で支える生協。そんな大学生協とともに歩むCampus Lifeが消えることはない。


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