CL TOPICS(弘前大学、東京農業大学、宮城大学、長崎県立大学)

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学生と地域ブランドの協力タッグで実現 新弘前名物「りんご豚丼(ぶたどん)」

「りんご豚丼」は、弘前大学の地域特定プロジェクト志向専門人材育成プログラム「6次産業化マイスター育成プログラム」において、株式会社木村食品工業でのインターンシップに参加した角田瑞季さん、川村ちこさん(共に2020年卒)の2名が商品開発に携わり、誕生したメニューです。二人がシロップ漬け冷凍りんごの販路拡大のための新たな活用方法や流通を考えるなかで、ターゲットを大学生にし、時間がない学生にも食べ応えのある丼としてレシピ化することを提案。具体的にメニューとして販売するまでの過程に大学生協食堂が協力しました。

レシピ作成のために二人に生協の厨房や現場を見学してもらい、価格設定には食堂の損益構造を説明するなど、2週間に1回の学習会で課題を解決するように進めました。調理方法や具材の分量、味付けの微調整など何度も改善を重ね、学生自身が考え抜いて結論を出すことにこだわりました。

店内ポスターなどの宣伝物、試食会での盛り付け、アンケートの作成・配布・回収・集計・分析の全てを学生自身で行い、メディアの取材にも対応。食堂での提供後は、地元の「津軽の食と産業まつり」での販売や、市内の飲食店にレシピを引き継いで提供されています。

今回、「学生の育成」と「地域ブランドの育成」という両者の結び付きの一端を担ったことは、大学生協ならではの大学や地域に対する貢献ともいえます。学生の今後の活躍とともに「りんご豚丼」のこれからにも期待が高まります。


「タレの検討」をして次回試作する3種類を決定。3種類のタレで試作調理をし、工程を確認しながら作業手順書用の撮影も実施


試食会告知ポスターは全て学生の手作り


「りんご豚丼」

フードロス削減に大きな効果をもたらす モバイルアプリ「TABETE」

2019年10月 東京農業大学において学食では全国初となるアプリ『TABETE』を使ったフードロス削減の取り組みが「食品ロス削減推進法」 の施行とともにスタートしました。フードロスを研究している教員が海外研修先で対策アプリに触れ、日本で同様のサービスを展開していた『TABETE』を発見し、大学に活用を提案したことが発端です。

食の大切さを学ぶ農大でこそ行うべきと判断した髙野克己学長が学内の業者に呼び掛けを行い、生協食堂が応えたことで実現しました。

20時まで夕食メニューを提供するコーナーでは、閉店までメニューを補充するためロスは避けられません。そこで残ったメニューを『TABETE』に出品することで有効に利用されています。

開始後に関心を持った学生が啓発用の卓上POPやポスターを作成し、先生や生協と一緒に取り組むこととなり、アンケート集約にまで発展しました。

「もしメニューで売り切れがあっても、ロス削減には良いことだ」 と捉える回答者が3割以上いることが分かり、いっそうのロス削減に向け12月から閉店前補充を止めて「完売御礼」 を目指す提案に結び付けることができました。組合員とともに考え・伝え合い・共感が広がる食堂を目指しています。


出品メニューのお弁当


学生が手作りしたPOP


出品メニューのミックスフライ

「共済入ってる? ベジってる?」~宮城大学生協学生委員会の取り組み~

昨年12月9~11日の3日間にわたり、宮城大学大和キャンパスで1年生対象に生協学生委員会主催の共済活動を行いました。学生総合共済は主に入学前の合格者説明会等でお勧めしますが、学生はよく分からないまま提出したり、親御さんが書いてそのまま持たせたりというケースが多いようです。

今回はインフルエンザやケガ・病気などの注意喚起も含めて、改めて共済を知ってほしいとの思いを込めました。

共済担当班では、数カ月前から学習会を行い、給付事例を読み合わせて学生の実態を確認しました。宮城大学で多い事例は、通学中の車やバイクでの事故、バイトやサークル活動中のケガなどでした。また、全体として共済への認知が進んでおらず、共済をよく知らない、そもそも自分は加入しているのか分からないという人も多いという印象を受けました。

そこで共済をより身近に感じてもらおうと、「共済入ってる? ベジってる?」をキャッチコピーに明るく親しみやすい告知ポスターを作成し、生協売店に掲示しました。また、SNSのアカウントも使って広報に力を入れました。

当日は職員が参加者の加入状況をチェック。野菜ジュースと注意喚起のチラシを配布し、食生活見直しのきっかけづくりと、給付申請の説明をしました。

予想以上に未加入者が多く、共済の説明を受けて加入を検討する姿が見られました。学生委員が事前学習をした上で自ら自分や友達の経験を交えて説明したことで、共済の良さや必要性を提起できたと思われました。

次回は全学年対象で長期間できたらと思っています。

九州初!共済加入率90.5%達成!!

長崎県立大学佐世保校では、今年の入学者465名のうち、生協には約98%、生命共済には約90%の新入生に加入いただくことができました。全ての新入生に生協加入をいただけるように、そして「学生同士のたすけあいの制度」である生命共済に1人でも多くの新入生に加入いただけるように、毎年継続して取り組んでいます。

生協学生委員の学生を中心に、新入生を温かくお迎えする新学期プロジェクトを運営しており、2020 年度新学期は『安心した新生活を ~ Beginning new life with no worries ~』をビジョンに掲げ、より良い大学生活のスタートを切ってもらうために、今年も準備を進めてきました。

新入生サポートセンターに向けた研修内で、共済学習会は特に昨年よりも回数を重ねて実施し、たすけあいの思いを自分ごととして、新入生に伝えられるようにしました。また、共済担当職員だけでなく、食堂職員も参加し、共済やミールカードを総合的に提案できる職員体制づくりを行いました。学生委員と職員は、来場されている新入生の加入状況や検討状況を密に共有することができ、学生は学生の目線で、職員は親の目線で、共済や食堂、ミールカード等についての提案をスムーズに行うことができました。

生協・共済加入は、プラン(安心/基本)でお奨めしましたが、全ての学生が4年間安心して充実した大学生活を送っていただけるように、まずは生命共済の含まれる「基本プラン」をしっかりとお奨めすることを心掛けました。新入生・保護者の皆さんに分かりやすい提案を行い、安心して新生活を迎えていただけるように来年度も取り組んでいきたいと思っています。


CONTENTS

【特 集】
学生のこころとからだの安全のために、
「いま」できることとは…

~コロナ禍に挑む大学改革~

Close up Data 最近の注目データ/学生は「いま」何に困っている?