『読書のいずみ』Selection 大学生になったらコレを読もう!

特集「本が好き! 〜みんなで読書マラソン〜」記事一覧


受験生活で読書から離れてしまった、大学に入学してから何を読んだらいいのか迷ったまま本から遠ざかっている、普段とは違った読書がしたい、そんな人のために、『読書のいずみ』委員や読者スタッフが在学中に読んでお薦めの本26点をご用意しました。小説、教養書から専門分野の入門書まで、専攻の垣根を越えてご紹介します。この中にあなたの心にハマる一冊が、きっとあるはず。
 
Step1 小説編 
Step2 教養編 
Step3 専門分野入門編 
 
●タイトルにがついている7点は、VarsityWaveeBooks「先輩がすすめる!電子書籍セット2018〈4年レンタル版〉」(有料)のコンテンツに入っています。お使いの電子端末(PC、タブレット、スマホなど)を使ってでも読むことができます。お買い求め・お問い合わせは、ご利用の生協のお店へ(一部お取り扱いのないお店もあります)。

※この商品の販売は5月末日までです。
 

Step1 小説編

名著から現代作品まで、メンバーおすすめの小説です。
 

  • 『山月記・李陵』
    中島敦
    岩波文庫/本体860円+税

    大学生といえば岩波文庫。安直だと言われても、授業でお世話になるし、大学図書館で借りられるし、今まで読んでこなかったものが多いし、面白いし、実際に大学生にとっての金脈なのです。その中でもお薦めのこの一冊では、みんな悩んだり侮ったり誇ったり恥じたり。人間臭い彼らが、とても身近で愛おしいんです。
    広島大学 杉田佳凜

  • 『レインコートを着た犬』
    吉田篤弘
    中央公論新社/本体1,700円+税

    「月舟シネマ」の看板犬ジャンゴは、限られた知能にもかかわらず、探究心を忘れない。こっそり映画を鑑賞しては人間への知見を深め、古本屋の親方のうんちくにも耳を傾ける。周りの人びとも「脇役」を経ることで、それぞれの生き方が胸にすとんと落ちていく。人生(とドッグライフ)に捧げたい一冊。
    東京大学 任 冬桜

  • 『恋都の狐さん』
    北夏輝
    講談社文庫/本体590円+税

    恋愛小説の皮を被った奈良観光ガイドブック。シリーズ三部作の一作目ですが、この本だけでも充分楽しめます。観光名所や各種イベントは勿論、出てくる飲食店のほとんどにモデルがあるらしいので、奈良にお越しの際は探してみるのも一興かと。余談ですが、私の知り合いはこの本を読んで東大寺二月堂の豆まきに参加し、死闘の末になんとか豆をゲットしたそうです。
    奈良女子大学 北岸靖子

  • 『嘆きの美女』
    柚木麻子
    朝日文庫/本体540円+税

    大学内を大勢で楽しそうに歩く人たち。まさにリア充、それに比べて自分は……。なんて思いこみ劣等感をもつこと、ありませんか? そんなときはこの本を。美人でもそうでなくても、一見楽しそうな人でも、嘆く瞬間があることを私はこれを読んで気がつきました。真のリア充って実は人が作った理想かも。
    東北学院大学 母里真奈美

  • 『雪と珊瑚と』
    梨木香歩
    角川文庫/本体600円+税

    21歳の珊瑚は親の居ないシングルマザー。ちょうど同い年の時に読んだものだから、頼れる人の居ない彼女が心配で、なんだか愛おしかった。しかし淡々と現実や困難を受け入れる彼女はとても美しかった。嬉しいこと・悲しいこと・自分の醜さ、沈黙の内に自分の体に入れ込んで、新しい珊瑚になる。そんな姿に、勇気をもらう物語。
    愛媛大学 頼本奈波

  • 『神様のカルテ』
    夏川草介
    小学館文庫/本体552円+税

    ふと行き詰まったときに何度も読み返してしまう。24時間365日対応という看板を掲げる信州の病院で働き続ける栗原一止。病院は人が最期を迎える悲しい場所とするのではなく、どう最期を迎えるかを患者に寄り添って考え続ける。一止が周りにいる様々な人に支えられゆっくりと成長していく、そんな心温まる一冊です。
    早稲田大学 田中美里

  • 『イノセント・デイズ』
    早見和真
    新潮文庫/本体710円+税

    この本では放火と殺人により死刑を宣告された女性の、事件に至るまでの背景が周囲の人間によって語られていきます。読み進めるうちに事件の真相が次第に明らかになってきて、読後はいろいろ考えさせられ、やるせない気持ちになりました。重いテーマの小説ではありますが、大学生のうちにこの本を読めてよかったなと思います。
    三重大学 加藤真央

  • 『図書館戦争』
    有川浩
    角川文庫/本体667円+税

    高校の部活で小説を書いたりこうして「読書のいずみ」のスタッフをしたりするくらいに、私は本が好きだ。きっかけがこれで今も変わらず1番好きなシリーズだ。「恋愛小説」だなんて勝手に思い込まれては困る。冒頭で読みにくさを感じるかもしれないが、こんなにおもしろいものを読むにはそのくらい乗り越えてもらわないと。
    山形大学 片山凜夏

  • 『真珠夫人』
    菊池寛
    文春文庫/本体810円+税

    授業の課題図書だった小説。「近代日本文学読むなら何が読みやすい?」と聞かれたらこれをおすすめします。ある一つの出来事、それにかかわる、男を翻弄する一人の女性、彼女が魔性の女と化した真相、そして衝撃の結末。はまります。
    北海道大学理学院 沼崎麻子
 
 

Step2 教養編

小説もいいですが、いつもとは違うタイプに手を伸ばしてみるのも楽しいですよ。
教養の幅を広げてみませんか。
 

  • 『数字のモノサシ』
    寄藤文平
    大和書房/本体1,429円+税

    寄藤さんの本はどれも面白くて分かりやすいけれど、特に身近で思考のきっかけになるのがこの本だと思う。同じ1万円でもスカーフは高くてコートは安いのはなぜ? 「仕事と私どっちが大事?」に困るのは、モノサシ的な理由がある? 普段は“読んで"分かった気になっている数字を“感じて"みると、意外な発見があるかも。
     広島大学 杉田佳凜

  • 『友だち幻想』
    菅野仁
    ちくまプリマー新書/本体740円+税

    友達、と聞いてあなたはどんなイメージを抱きますか? いないと周りからぼっちだと思われそう、いたら楽しいけれどそれなりに気を遣うかも……。新しい環境にやってくると、友達について色々と頭を悩ませるかもしれません。もしも苦しいときは、この作品を手にしてみてください。友達との無理をしない付き合い方をあなたに教えてくれますよ。
    東北学院大学 母里真奈美

  • 『新解さんの謎』
    赤瀬川原平
    文春文庫/本体550円+税

    三省堂の『新明解国語辞典』(新解さん)がどんな人物かを探る本。新解さんが語る説明が次々に引用され、著者と助手によるコメントが添えられている。二人のコメントと画像が絶妙で、笑わずにはいられない。私も『新明解国語辞典』を使っているが、この本で登場する第四版ではなく第七版で、少し大人しくなってしまったようだ。
    山形大学 片山凜夏

  • 『LGBTを読みとく』
    森山至貴
    ちくま新書/本体800円+税

    多様な人びとが、なりたい自分になり、好きな人を好きになれる社会へ。偏見で閉ざされた心を開く鍵は知識にこそある。「オネェキャラ」の功罪に始まり、知っておきたい「LGBT」の内実からクィア・スタディーズの入り口にまで導いてくれる本書は、張り巡らされたあなたの思い込みを少しずつ断ち切ってくれるはず。
    東京大学 任 冬桜

  • 『日本語防衛論』
    津田幸男
    小学館/本体1,300円+税

    日本語を守ることの意味を知り、日本の美しさや尊さを教えてくれる。これからの時代は多言語を身に付けなければと言われるけれど、自分の国の言葉を疎かに、他言語を学んでいて、私たちの言葉や文化はどうなるの? 日本語を大切にすることで自分たちを大切に、そして祖国を強くする。日本人の心の美しさに気づく一冊。
    愛媛大学 頼本奈波

  • 『心を動かす!「伝える」技術』
    荒井好一
    SB新書/本体730円+税

    大学に入り、発表や面接など自分の意見を伝えることが多くなる中、自分の話が相手に伝わっているのか?と感じたことはありませんか。まず伝えたいことを伝えるときに自分の「真顔」を知ること! 「 顔」で語るとは? 「 お・も・て・な・し」の東京オリンピック招致のプレゼンターからもたくさんのヒントをもらえる一冊。
    早稲田大学 田中美里

  • 『自分の中に毒を持て〈新装版〉』
    岡本太郎
    青春文庫/本体740円+税

    本書を読んだ人は2つに分かれると思う。「そんなことを言えるのは岡本太郎だからだ」と吐き捨てるか、「なるほど、すばらしい」と感心して数年ごとに本書を読み返すか。いずれにせよ心が動かされる本であることは間違いない。少なくとも私は頭を棍棒で殴られたような衝撃を受けた。ただし結婚に関する意見には首を捻っている。
    奈良女子大学 北岸靖子

  • 『思うままに生きる100歳の言葉』
    日野原重明
    PHP研究所/本体648円+税

    この本では100歳近くまで生きた著名人たちの言葉が紹介されています。仕事や人生観、生きがいなどについて語られていて、読んでいると1つ1つの言葉が胸にしみこんで来るようで、穏やかな気持ちになったりなんだか目の前が開けた気持ちになったりします。私たちの5倍以上も生きている先輩たちの言葉に耳を傾けてみませんか?
    三重大学 加藤真央
 
 

Step3 専門分野入門編

専門分野の入り口としておすすめする本です。
専門外でも興味を持ったら手を伸ばしてみましょう。
 

  • 『社会学入門一歩前』
    若林幹夫
    NTT出版/本体1,600円+税

    「社会学とは?」社会科学ファミリーの経済学・法学などに比べ「対象が広すぎる」「何だか分からない」分野とされてしまっている社会学。その通り、何でも対象にはできる。しかし大事なのはその「考え方」なのだ。社会という大海原で生きる私たち。浮かび、溺れるのではなく、好きなスタイルで泳いでみよう。
    東京大学 任 冬桜

  • 『日本語と外国語』
    鈴木孝夫
    岩波新書/本体860円+税

    「an orange cat」を日本語に訳すとオレンジ色の猫。でもオレンジ色の猫とは?と違和感を感じるかもしれません。そう、orangeは日本語の橙色から茶色までの色彩の幅を持つのです。つまりここでは茶色の猫を指しています。言語が異なればその語が持つ意味の守備範囲も異なる。他にもたくさんの事例が載っている言語学の入門書。
    早稲田大学 田中美里

  • 『ヤバい社会学』
    スディール・ヴェンカテッシュ〈望月衛=訳〉
    東洋経済新報社/本体2,200円+税

    著者は社会学を学ぶ大学院生で、ギャングたちの生活を知るために彼らとつるみ始めた。さまざまな人と出会ったりギャングリーダーを経験したりした日々を描いたのが本書だ。けれど、和訳された海外の小説を読んでいるような感じで、ノンフィクションだと思い返して驚いてしまうような内容になっている。
    山形大学 片山凜夏

  • 『翻訳できない世界のことば』
    エラ・フランシス・サンダース〈前田まゆみ=訳〉
    創元社/本体1,600円+税

    海外の言語を訳す時、たまに困ったことに一言では言い表せないことがあります。例えば、「サウダージ」。あの有名なポルノグラフィティの歌になっていますね。私はこの言葉をずっと英語だと思って英和辞典で引いていた、苦い思い出があります。もともと歌自体も好きでしたが、語の意味を知ってより好きになりました。気になる人は読んでくださいね。
    東北学院大学 母里真奈美

  • 『自負と偏見』
    ジェイン・オースティン〈小山太一= 訳〉
    新潮文庫/本体890円+税

    18世紀末から19世紀のイギリスを舞台に、5人姉妹の恋のすれ違いと結婚が書かれた恋愛小説なのですが、200年以上も前に書かれたとは思えないほど生き生きとしていて、面白いです。登場人物それぞれが一癖も二癖もあるのも魅力的で、とても読みやすいです。古典文学をなんとなく敬遠している方にもおすすめです!
    三重大学 加藤真央

  • 『アレルギーはなぜ起こるか』
    斎藤博久
    講談社ブルーバックス/本体860円+税

    私はヒト由来の細胞を様々な成分で刺激し、細胞内でどのような変化が起こるのかを調べています。一時期アレルギーに関する研究を行い、花粉症を軽減するにはどのような食品を摂取すればいいか検討していたのですが、本書はアレルギーが起こる仕組みについて分かりやすく解説してくれているので大変参考になりました。
    奈良女子大学 北岸靖子

  • 『短歌ください』
    穂村弘
    角川文庫/本体560円+税

    雑誌「ダ・ヴィンチ」の同名短歌投稿コーナーをまとめた一冊。連載初回からまとめられているので短歌知識ゼロでもスムーズに読め、また各短歌に歌人・穂村弘のコメントが添えられていることで「なるほど」はもちろん「それはどうかな」など、「分からない」以外の感想が自然に引き出されます。まずは短歌「知って」ください。
    広島大学 杉田佳凜

  • 『奇跡のリンゴ』
    石川拓治・日本放送協会
    幻冬舎文庫/本体533円+税

    農業を学ぶ人に読んでもらいたい。農業は自然と一緒に働く職業。育つ作物に感謝を込める無農薬リンゴ農家の木村さんは、様々な困難を乗り越えてきた。諦めないことの大切さ、自然と共に生きていく希望、家族を信じること、この一冊で多くの学びと感動を味わえます。そして読後は木村さんのリンゴを味わいたくなるのではないかな。
    愛媛大学 頼本奈波

  • 『自閉症の生徒が親と教師に知ってほしいこと』
    エレン・ノットボム〈香川由利子= 訳〉
    筑摩書房/本体1,700円+税

    教師・教員を目指す人は必読。もちろんそれ以外の方もぜひ読んでほしい。クラスや同僚に自閉症スペクトラムの人がいるのは当たり前の時代。「ともに成長する」という視点を与えてくれるこの本は、発達障害当事者に限らず人と接するためのヒントを与えてくれる。
    北海道大学理学院 沼崎麻子
   


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