宇宙にまつわる物語 構想編

特集「宇宙のはなし」記事一覧


 「創作小説のお題が『宇宙』だったら……」
という設定で、『読書のいずみ』のメンバーが物語の構想を考えてみました。
宇宙に思いを馳せて、あなたも物語を作ってみませんか。
 

自分の星が一番きれいだと思っている火星人と地球人とが交信する話を書きたい。
  ユーリイ・ガガーリンが言ったとされる「地球は青かった」だが、火星では「火星は赤かった」という名言が残されている。
惑星間の交流が可能になった近未来でそれを知った主人公は、友達の火星人とどちらのほうが美しいかで喧嘩になり、それぞれの名言が言われた背景・歴史を探ることになるというストーリー。

(小古井遥香)


地球が滅亡し人類は火星に移り住むも火星も滅亡させ、その後も多くの星々を滅亡させ、人類がスペースシャトル内で生活する遠い未来の時代を想像しました。
他人の相談を受け解決することで生計を立てる二人の人物を中心に、今とは全く異なる時代の宇宙生活を描けたら面白そう。

(力武麗子)


宇宙には、金魚がいっぱい浮かんでいます。それはそれは数えきれないほど、まさに星と同じだけいるようなのです。その金魚はちいさく、赤いひれをひらひらさせて、群れの中でおよぎます。僕の仕事は、金魚たちにえさをあげることでした。えさはきらきらした星くずです……。
  でも、金魚たちは死んでしまいました。みんな、みぃんな死んでしまったのです。僕は勉強をしていないので、なぜなのかはわかりません。ただ、宇宙いっぱいの金魚たちは動かなくなって、僕は仕事がなくなりました。
することがないので、空に向かってえさをまいています。今ではもう、星くずで金魚が見えなくなりました。

(佐藤陽菜)


 「宇宙食アベンジャーズ」
 地球が宇宙へと植民活動を始めた未来のこと、世界中のトップシェフたちが集められ、人類が食べるものを開発するためいち早く植民星へと送り込まれる。科学者たちは食糧の生産に尽力していたが、農作物も家畜も、どうやっても地球とは同じように育たず、不思議な生命体と化していた。未知の食材を前に試行錯誤するシェフたち。一体どんな宇宙食を開発するのか。
植民星のキッチンから送る、笑いあり、涙ありのハートフルコメディー。

(任冬桜)


ある日少年Q(小学4年)の家に謎の少年Hが現れる。彼は宇宙人と自称し「この世のすべてを僕は知っている」という。疑問に思ったことを聞くと彼は明快にすべて答えてくれる。歴史・自然・未来、聞けば教えてくれる。しかしQは徐々にHを信用できなくなっていき、彼が言うことが真実かを探り始める。(例えば、近所の老人の寿命を聞いたらその日にその老人にはりつく、とか)その結果彼の言うことは全部当たるとわかるが、それを認めたくないQはどうにかHの間違いを見つけようとしていくという話。

(古沼花月)


宇宙人になりたい女子高生、一花は宇宙人に会うためUFOを呼び出すダンスを習得したり、エセ超能力者に騙されて宇宙人を呼べる壺を買ったり、努力を重ねるもうまくいかず失敗続きの日々を送っていた。そんな一花の唯一の相談相手は非常勤の男性講師、高橋だが、一花を馬鹿にして本気で取り合ってくれない。そんな高橋に一泡吹かせようと一花は高橋の家を尾行してドッキリを仕掛けようともくろむが、高橋がUFOを召喚するシーンを目撃してしまい……。

(福田望琴)


 

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