大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センター 教授・大阪大学生協理事
太刀掛 俊之 教授
大学に入学すると、授業や課外活動などを通して、自分自身の興味の幅が広がり、多くの学びと出会いがあることでしょう。また、親元を離れて新しく生活をはじめると、最初は誰もが不安を感じるものです。授業、授業外を問わず、学生生活のさまざまな場面で、周りのアドバイスを参考にしながら、「自分で決める」という経験を積み重ねていくことは、将来の自分を作っていく自信につながることでしょう。
一方で、「自分で決める」経験は大事なことですが、大学生を狙った偽装の勧誘、架空の儲け話、消費者トラブルなどの被害は枚挙にいとまがありません。SNSなどを使って巧妙に近づいた上で、みなさんの興味や関心に基づいて「自分で決める」ことを促し、リスクの罠にはまらせてしまいます。
リスクの罠に引っかからないためにも、大学生が実際にどのような被害に遭っているのか、どのような勧誘の方法があるのか、ぜひとも知っておきましょう。相手から誘われたり、説明を受けたりしたとき、とても魅力的に見えるものでも、少しでも「おかしいな」と違和感があれば、その場の判断は保留にして、家族や親しい友人、大学や関係機関の相談窓口に尋ねてみることを実践してください。
全国大学生協連HP(「“自分事”で、「ダマされないチカラ」を身につけよう!」)にあります『「危険への備え」に関するコンテンツ』や『体験して学ぶ新入生に多い危険への備え(セルフチェック)』などもぜひ活用していただき、充実した学生生活を送られることを願ってやみません。
【出典】大阪大学公式Youtubeチャンネル(大阪大学クリエイティブユニット、教育・学生支援部 学生・キャリア支援課 作成)